新水前寺駅・高架下周辺のバス停新設計画、実証実験で「交通に大きな影響なし」 熊本市、3月に周辺住民説明会
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熊本市はJR新水前寺駅の高架下周辺にバス停を新設する計画で、設置に向けて3月に周辺住民への説明会を開く。14日に中央区のホテルであった熊本地域公共交通活性化協議会の専門部会に「周辺の交通に大きな影響はない」とする実証実験の結果を報告した。
新水前寺駅は利用者が多く、近くに市電の電停もある交通結節点。ただ既存のバス停は駅から150メートル以上離れており、電停では朝の通勤通学の時間帯に、中心部に向かう上りで乗客の積み残しが常態化している。市はバス停の新設でJRからの乗り換え客の分散を狙う。
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実証実験は昨年11~12月に実施した。実際にバス停を設けた想定で、県道熊本高森線(電車通り)上りの左折レーンを短くしたり、歩道の幅の一部を狭くしたりした。その結果、車の流れや歩行者の混雑状況などに大きな変化はなかった。市電の乗客や住民らへのアンケートでも新設するバス停を「利用したい」との回答が5割強を占めた。
専門部会で市の担当者は「バスは市電と所要時間に大きな差がなく、運行本数も多いことを周知し、市電からの利用転換を図ることが必要」と説明。地元説明会での住民の意見を踏まえた上で検討に生かす。(臼杵大介)
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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。