米、ケネディ厚生長官承認 反ワクチン発言で批判

共同通信 2025年2月14日 05:58
 ロバート・ケネディ・ジュニア氏(ゲッティ=共同)
 ロバート・ケネディ・ジュニア氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米上院本会議は13日、トランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏(71)の就任を承認した。ケネディ氏はホワイトハウスで宣誓して就任。製薬会社などの影響を排除し、透明性を高めると述べた。ワクチンに懐疑的な発言で批判されたほか、感染症を巡る陰謀論を主張したこともあり、資質が疑われていた。

 厚生省は健康医療行政を主導し、ワクチン推奨など公衆衛生を担う疾病対策センター(CDC)を傘下に持つ。

 ケネディ氏は1963年に暗殺された民主党ケネディ大統領のおい。環境問題を扱う弁護士出身で、反ワクチンとして有名な団体の幹部を務めたことがある。新型コロナウイルス禍について「仕組まれたもの」と主張。過去には予防接種と自閉症を結びつける発言をして物議を醸した。

 今年1月の上院公聴会では「ワクチンを支持する。私の子どもも全員接種を受けた」と表明。糖尿病や精神疾患、薬物乱用がまん延する米国の公衆衛生の現状改善を訴え、悪評の払拭を図った。

 厚生省は1兆8千億ドル(約275兆円)規模の予算を抱える巨大官庁。傘下にはCDCのほか、世界最大規模の生命科学研究機関である国立衛生研究所(NIH)や医薬品規制機関の食品医薬品局(FDA)がある。

 トランプ氏は就任後、世界保健機関(WHO)への米国の資金拠出が不当に多いとして脱退を表明。世界の感染症対策にも悪影響が及ぶことが懸念されている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧