米印首脳、貿易不均衡を是正へ 戦闘機供給、クアッド連携も
![13日、米ホワイトハウスで対面したトランプ大統領(右)とインドのモディ首相(ロイター=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021401000429.-.-.CI0003.jpg)
【ワシントン共同】トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスでインドのモディ首相と会談し、両国関係の強化で一致した。米国の貿易赤字を減らして不均衡を是正するため、年内の貿易協定締結を目指すほか、米国がインドへの石油や天然ガスの主要供給国になることで合意。米国がインドにF35戦闘機を供給する方向で調整を進めることに加え、日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の連携を確認した。
トランプ氏の2期目就任後、対面会談する首脳はモディ氏が4人目。
貿易不均衡に不満を持つトランプ氏は、会談前から相互関税発動の可能性をちらつかせていた。関税措置の標的になることを回避したいインド側は今月、排気量の大きい二輪車などの関税引き下げを決めた。
ロイター通信によると、インドの関税率は約12%で、米国の約2・2%を上回る。トランプ氏は会談後の共同記者会見で、インドの不公平な高関税が市場アクセスを制限しているとした上で「長期にわたる格差に対処するため交渉することで合意した」と述べた。