ガザの中長期復興に8兆円必要 世界銀行が報告書、保健など優先

【ワシントン共同】世界銀行は18日、イスラエルとの戦闘で壊滅的な打撃を受けたパレスチナ自治区ガザの中長期の復興に、532億ドル(約8兆円)が必要になるとの報告書を発表した。避難民に対する保健、教育など社会サービスの即時復旧や、エネルギー、水道、通信といった基本サービスの再開などが優先課題だと指摘した。
報告書によると、建物やインフラなど物理的な損害は約299億ドルで、ヨルダン川西岸を含めたパレスチナ自治区のGDPの約1・8倍となった。うち住宅の被害は158億ドルとなり約53%を占めた。紛争によって生じた経済的、社会的な損失は、保健や教育を中心に約191億ドルだった。