昨年10月の衆院選は「合憲」 東京高裁、「1票の格差」訴訟

共同通信 2025年2月13日 13:48

 「1票の格差」が最大2・06倍だった2024年10月の衆院選は投票価値の平等を求める憲法に反するとして、山口邦明弁護士らのグループが東京都の4選挙区と比例代表の選挙無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁(鹿子木康裁判長)は13日、「合憲」と判断し、請求を棄却した。

 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした16件の訴訟で、5件目の判決。これまでの4件はいずれも「合憲」だった。3月7日に福岡高裁で一審段階の判決が全て出そろう。

 24年10月27日の投開票日時点で議員1人当たりの有権者数は最少の鳥取1区と比べ、最多の北海道3区が2・06倍。最高裁はこれまで、最大格差2・13倍の14年衆院選を「違憲状態」、1・98倍の17年衆院選と2・08倍の21年衆院選を合憲と判断している。

 衆院小選挙区では、人口比をより正確に反映しやすい議席配分方法「アダムズ方式」の導入が決定し、22年に改正公選法が成立。今回の衆院選は、小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りで初めて実施された。

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