ユニチカ、通期の赤字幅拡大 繊維撤退で特別損失を計上
経営再建中のユニチカは12日、2025年3月期の連結業績予想を下方修正し、純損益の赤字幅が当初見込んだ103億円から240億円に拡大すると発表した。2期連続の赤字となる見通し。祖業の繊維事業から撤退する構造改革に伴い、岐阜県垂井町や愛知県岡崎市などに持つ事業所の関連設備を手放す前提で固定資産を減損処理し、特別損失210億円を計上した。
同時に発表した24年4~12月期連結決算は、純損益が243億円の赤字(前年同期は28億円の赤字)だった。売上高は前年同期比8・1%増の935億円だった。
ユニチカは昨年11月、業績が悪化した繊維事業からの撤退を表明した。