イラン、反米あおり結束誇示 革命46年、国内各地で集会
【テヘラン共同】イスラム聖職者による政教一致の支配体制が樹立されたイラン革命から11日で46年を迎えるのを前に、国内各地で10日、記念集会が開かれた。指導部は最大限の圧力政策の復活を決めたトランプ米政権を見据え、市民の反米感情をあおり、欧米との対立をいとわない保守強硬派を中心とした結束を国内外に誇示した。
首都テヘランの中心部にはイラン国旗を持った大勢の市民が集まり「米国に死を」と何度も叫んだ。トランプ米大統領にメッセージを書くボードが設置され、市民が「トランプ氏に死を」「殺人者とは交渉しない」と書き込んだ。
会社員アボルファズル・バゲリさん(35)は取材に対し、イラン核開発問題の交渉に意欲を示すトランプ氏を「信用できない。政府は交渉すべきではない」と主張した。
パレスチナの旗を掲げていた大学生ハニエ・ニカイさん(18)はパレスチナ自治区ガザの住民を域外移住させるというトランプ氏の構想を非難し「ガザはパレスチナ人の土地だ。強制移住させる権利は米国にない」と強調した。