巨大チベット仏画、御開帳 中国、地震復興願う人も
![中国甘粛省甘南チベット族自治州夏河のチベット仏教寺院、ラプラン寺の近くで行われた大タンカ(チベット仏画)のご開帳。縦約40メートル、幅約30メートルの大タンカは約30分だけ公開され、1万人以上が荘厳さに目を奪われた=10日(共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021001001364.-.-.CI0003.jpg)
![中国甘粛省・夏河](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021001001334.-.-.CI0003.jpg)
【夏河共同】中国甘粛省甘南チベット族自治州夏河のチベット仏教寺院、ラプラン寺の近くで10日、年に1度の大タンカ(チベット仏画)の御開帳があり、1万人以上がその荘厳さに目を奪われた。チベット自治区シガツェ市ティンリ県で1月に起きた地震の被災者を気遣い、復興を願う声も聞かれた。
縦約40メートル、幅約30メートルの大タンカは巻かれた状態で僧侶数十人が担いで運び、寺院近くの山肌にかけられた。午前中に約30分だけ公開され、手を合わせて熱心に拝む人の姿が見られた。周辺地域から多くのチベット族が訪れたほか、チベット仏教徒が多い内モンゴル自治区から来た人もいた。
周辺には警察官が多数配備され、武器を持って巡回した。記者には尾行がついた。
約200キロ離れた四川省アバ・チベット族チャン族自治州の町から来たチベット族の20代の男性は「心の平穏と家族の健康を祈った」と満足そうな笑みを浮かべた。
別のチベット族の男性は「ティンリ県の被災地も心配だ。無事に過ごせるようになってほしい」と語った。