宮崎の町議会解散リコール成立 全国的珍しく、中学校統合巡り
![宮崎県川南町議会解散の賛否を問う住民投票の開票作業=9日夜、川南町](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020901000827.-.-.CI0003.jpg)
![宮崎県川南町議会解散のリコールが成立し、記者団の取材に応じる請求代表者の押川義光元副町長=9日夜、川南町](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020901000828.-.-.CI0003.jpg)
宮崎県川南町議会が機能不全に陥っているとして、住民が直接請求して実施された議会解散の賛否を問う住民投票は9日投開票され、賛成過半数でリコールが成立、議会は即日解散した。総務省によると、近年では2012年に山梨県西桂町で成立した例などがあるが全国的にも珍しい。地元の中学校の統合問題を発端に、町政が混乱状態となっていた。
県選挙管理委員会によると、県内で議会解散に関するリコールが成立したのは約23年ぶり。町選管によると、賛成4230票、反対1768票だった。投票率は50・51%。当日有権者数は1万1973人。40日以内に出直し町議選(定数13)が行われる。
川南町では、二つの中学校を統合し、新校舎を建設する計画があったが、23年4月の町長選で計画反対を掲げた故東高士氏が現職を破って当選。
しかし、闘病のため東氏が辞職、24年8月に町長選が再び行われ、東町政の継続を訴えた候補が落選した。新町長側と、中学校問題で東氏を支持した議員が過半数を占めた議会では「ねじれ」状態が生じ、副町長人事案などが不同意となった。