自民、基礎年金底上げの議論継続 厚生年金活用に反対意見収まらず
自民党の社会保障制度調査会は7日、年金制度改革案の党内議論を継続することを確認した。全ての国民が受け取る基礎年金(国民年金)を、厚生年金の積立金を使って底上げする案への反対が収まらなかった。議論の舞台は、改革関連法案を審査する党厚生労働部会に移るが、意見集約は難航しそうだ。政府は3月中旬までの法案の閣議決定を目指している。
底上げは改革の柱の一つで、財政が堅調な厚生年金の積立金を活用。兆円単位の国庫(税)を追加で投入する。ただ積立金の活用には、厚生年金加入者や保険料を折半で負担する企業側から反発の声が上がっている。