英中銀、2会合ぶり利下げ 4・5%に、景気減速懸念
![ロンドンにある英イングランド銀行の建物(ゲッティ=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020601002089.-.-.CI0003.jpg)
【ブリュッセル共同】英中央銀行イングランド銀行(BOE)は6日、政策金利を0・25%引き下げ、4・5%にした。利下げは2会合ぶり。物価高騰が和らいでいることを踏まえ、減速懸念が強まっている景気を支える。
ベイリー総裁は声明で「私たちは英国経済と世界情勢を注意深く点検し、さらなる利下げは段階的かつ慎重に行う」と説明した。
5日まで開いた金融政策委員会の議事要旨によると、委員会ではトランプ米政権が発表した関税引き上げや、貿易相手国による対抗措置の影響を注視する方針を確認した。
BOEは2%のインフレ目標を掲げて金融政策を運営している。英国の昨年12月のインフレ率は2・5%と目標を上回ったが、伸び率は前月から0・1ポイント縮小し、3カ月ぶりに鈍化した。BOEが重視するサービス価格のインフレ率も4・4%と、前月から0・6ポイント縮小した。
BOEは昨年8月、インフレ鈍化を受けて4年5カ月ぶりに利下げした。11月に追加で利下げし、今回で3度目となる。