円上昇、153円台前半 1カ月半ぶりの水準
5日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで大幅上昇し、1ドル=153円台前半で取引された。昨年12月中旬以来、約1カ月半ぶりの水準。日米の金利差縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが優勢となった。
午後5時現在は前日比1円99銭円高ドル安の1ドル=153円33~35銭。ユーロは66銭円高ユーロ安の1ユーロ=159円50~54銭。
米国の雇用関連指標が市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ継続の観測が強まった一方、厚生労働省が公表した12月の実質賃金が2カ月連続でプラスとなったことで「日銀は追加利上げしやすくなったとの見方が広がった」(外為ブローカー)。