米ファンド、日枝久氏の辞任要求 フジテレビグループの独裁を批判
【ニューヨーク共同】物言う株主として知られる米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは3日、フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(HD)に、日枝久取締役相談役の辞任を求める書簡を送ったと発表した。
日枝氏は日本時間4日、共同通信の取材に応じ、自身の進退について「人事に関しては会社が決めることで、ここで言う話ではない」とした。辞任を求める米投資ファンドの書簡については「知りません」と答えた。
書簡は3日付。ダルトンは日枝氏について「なぜたった1人の独裁者がこの巨大な放送グループを40年近くも支配することが許されてきたのか」などと批判した。日枝氏はフジサンケイグループ代表で、フジHDとフジテレビの取締役相談役を務めている。
ダルトンはグループでフジHDの株式を7%超保有している。元タレントの中居正広さんと女性とのトラブルに端を発したフジテレビの問題で、ダルトンはこれまでも第三者委員会の設置や全てのメディアを対象とした記者会見を開くことなどを求める書簡を送っていた。