関電送配電社長を減額処分 PCB放置、組織風土問題
関西電力は3日、関西電力送配電が電柱の変圧器に使われる人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)の処理を不完全なまま約20年間放置した後、国に虚偽報告をしていた問題を巡り、送配電の白銀隆之社長の月額報酬を1カ月、30%の減額処分にすると発表した。組織風土に問題があったことも認めた。
問題を検証した社外弁護士などによるコンプライアンス委員会は「無理な解釈を重ねて正当化、世間のルールから乖離した行動に走るのは、過去の不祥事でも見られた関電グループの特徴的な組織行動様式だ」と指摘した。
関電送配電が昨年10月に公表。98年以降、除染が不完全なものがあることを認識しながら放置した。