トランプ氏、FBI捜査官解雇へ 「粛清」は数百人か
【ワシントン共同】米主要メディアは1月31日、トランプ大統領の機密文書持ち出し事件や議会襲撃事件の捜査に携わった連邦捜査局(FBI)の捜査官を、トランプ政権が近く解雇すると報じた。対象者は数百人に上る可能性がある。司法省もトランプ氏の捜査に関与した検察官を解雇したとされ、両組織に不信感を抱くトランプ氏の「粛清」が本格化している。
複数のFBI高官が既に辞職を求められ、拒否すれば解雇すると伝えられた。トランプ氏は31日、ホワイトハウスで記者団に対し、FBIには「非常に悪い連中がいる」と語り「もし何人か解雇したのであれば、良いことだ」と述べた。
FBI職員協会は声明で「国家安全保障や犯罪の脅威から米国を守るFBIの能力を著しく低下させる」と反発した。AP通信によると、FBIでは解雇に関する明確な手続きがあり、それに従わない方法の場合、法廷闘争に発展する可能性がある。
FBIは機密文書持ち出し事件で南部フロリダ州にあるトランプ氏の私邸を家宅捜索。議会襲撃事件では起訴された支持者らを取り調べた。