コンゴ戦闘激化で感染症拡大警告 アフリカ連合の疾病対策センター
【ナイロビ共同】反政府勢力M23と政府軍の戦闘が激化するコンゴ東部の情勢を巡り、アフリカ連合の疾病対策センター(CDC)は1月30日、現地で流行しているエムポックス(サル痘)が避難民急増で周辺地域に拡大する恐れがあると警告した。戦闘沈静化は見通せず、人道危機は悪化の一途をたどっている。
首都キンシャサには日本が提供したワクチンも到着している。M23は東部北キブ州の州都ゴマの空港を制圧しており、現地への空輸や住民への接種に支障が出ている可能性がある。CDCのカセヤ事務局長はオンライン記者会見で「必要としている人々にワクチンを届けるため最大限努力する」と強調した。
現地では水や食料が不足し、避難民の衛生状況も悪化。カセヤ氏は感染拡大でさらなる犠牲者が出るのを避けるため「不毛な戦争を終わらせるべきだと各国首脳に訴えている」と述べた。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は、M23を支援している疑惑がある隣国ルワンダの軍部隊が、南キブ州の州都ブカブを目指して越境したとの報告があると明らかにした。
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