【電子版先行】最近、まちで飲んでる? 熊日S編アンケート 今どき熊本「乾杯」事情を調査 コロナ禍前と比べると…

熊本日日新聞 2025年1月31日 09:00
新型コロナウイルスの5類移行後、人通りが戻った下通アーケード=1月中旬、熊本市中央区
新型コロナウイルスの5類移行後、人通りが戻った下通アーケード=1月中旬、熊本市中央区
【電子版先行】最近、まちで飲んでる? 熊日S編アンケート 今どき熊本「乾杯」事情を調査 コロナ禍前と比べると…

 友人や職場の同僚らとおいしい料理やお酒を楽しむ機会はありますか-。新型コロナウイルス禍で一時、人通りが途絶えてしまった熊本のまちは、徐々ににぎわいを取り戻しつつある。この数年で、熊本県民の「宴会事情」はどう変わったのだろうか。歓送迎会シーズンを前に、熊本日日新聞「SNSこちら編集局」のライン登録者へのアンケートを基に、熊本の「乾杯!」の今を探ってみた。(諌山美羽)

 調査は、10~17日に実施。主に県内の608人から回答を得た。

 コロナ禍前と比べて「まちで飲む(遊ぶ)機会は増えた」人は16%。「変わらない」は30%で「減った」は54%。コロナ禍の影響が続く現状がうかがえる。

 減った理由(複数回答)を見ると「機会自体が減った」(267票)が最多。「減った」と答えた人の8割が「機会の減少」が理由で、次に「『家飲み』が定着した」(108票)が多い。以下「交通の便」(76票)、「なじみの店がなくなった」(59票)、「郊外に魅力的な店ができた」(51票)と続いた。

 感染拡大当時の商店街について、上通商栄会の田原誠也会長(58)は「人通りはコロナ禍前の3割ほどに減ってしまった。補助金などを活用しながらなんとか乗り切った店もあるが、飲食店が最も打撃を受けた。中には郊外に移った店もあったようだ」と振り返る。

 熊本市の商店街空き店舗調査によると、上通と下通、駕[かご]町通り、シャワー通り、新市街の合計空き店舗率(2023年)は11・9%。コロナ禍前(19年)の4・7%から大幅に増え、「なじみの店」の閉店を惜しむ人が一定数いる現状を裏付ける。

【電子版先行】最近、まちで飲んでる? 熊日S編アンケート 今どき熊本「乾杯」事情を調査 コロナ禍前と比べると…

 一方で、24年の空き店舗率は10・4%に改善。今回の調査でも、この冬に忘年会や新年会に「参加した」人は59%と、「行かなかった」(41%)を上回った。

 参加した人がどんな店を選んだかを尋ねたところ、圧倒的に多かったのが「熊本にしかない個人居酒屋・飲食店」で、80%の人が支持。全国チェーンに出かけた人は7%、熊本県内に展開する地場チェーンを選んだ人も同程度だった。

 店選びで重視する内容(複数回答)は、「料理の質やメニューの多さ」が433票と最多。次いで「店の雰囲気・広さ」(354票)、「価格・コストパフォーマンス」(314票)。自由記述では、ユニバーサルデザインや個室の有無、禁煙かどうかを考慮する、との声が目立った。

 また、「まち」にはどのような魅力を求めるか。複数回答で聞くと、「この地域だから楽しめるオリジナリティー」が最多の362票。「気軽に楽しめるコスパの良さ」(300票)、「はしごしたくなる多種多様な店」(282票)とする人が多かった。

 自由記述には、「バスや電車の最終便を遅くしてほしい」「客引きやぼったくりがない安心安全な街」を望む声もあり、交通の便の良さ、安心して楽しめる環境づくりの大切さが浮き彫りとなった。

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