旧安倍派会計責任者招致で平行線 衆院予算委、公明は採決なら賛成

共同通信 2025年1月28日 19:28
 衆院予算委理事懇談会に臨む理事ら。奥中央は安住委員長=28日午後、国会
 衆院予算委理事懇談会に臨む理事ら。奥中央は安住委員長=28日午後、国会

 与野党は28日、自民党派閥裏金事件で有罪が確定した旧安倍派会計責任者の衆院予算委員会への参考人招致を採決するかどうか協議したが折り合わなかった。立憲民主党など野党各党は会計責任者と旧安倍派幹部の証言が食い違っているとして議決を重ねて要求。自民は反対の立場を譲らず、平行線をたどった。29日に再協議する。公明党は安住淳予算委員長(立民)の判断で採決するなら賛成する方針を自民に伝えた。

 政府、与党は30日から衆院予算委で2025年度予算案の実質審議入りを目指している。野党は会計責任者の招致議決が前提条件だと主張し、予算委理事懇談会で対応を調整していた。審議入りが遅れれば、3月末までの予算成立がずれ込む可能性がある。

 自民の森山裕、公明の西田実仁両幹事長は28日、東京都内で会談し、参考人招致への対応を協議した。自民側は「採決になれば出席して明確に反対する」と説明したのに対し、公明側は「予算委員長が職権で採決することになった場合は、全容解明の観点から賛成する」と応じた。

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