林官房長官「ポスト石破」へ布石 議連会長、会合で仲間づくりも
林芳正官房長官が「ポスト石破」の存在感向上へ、着々と布石を打っている。28日には自民党の「コンテンツ産業振興議員連盟」会長に就任。「現職官房長官の議連会長就任は珍しい」(党関係者)とされるが、昨年9月の党総裁選でも掲げたコンテンツ産業強化を今後政策の柱としたい思惑がにじむ。並行して旧岸田派議員との会合を精力的に重ね「仲間づくり」にも余念がない。
コンテンツ議連は映画や漫画のクリエーター支援を目的としており、林氏は28日の議連会合で「この産業は日本の基幹産業だ。知恵を絞り、さらに強いものにしたい」と強調。会合には岸田文雄前首相、小渕優子組織運動本部長、渡海紀三朗前政調会長ら約25人が出席した。
自民では裏金事件を契機に解散する派閥が続出。ポスト石破候補は勉強会や議連を通じた人脈構築に腐心している。総裁選で4番手となった林氏も石破政権を支えつつ首相への意欲は維持しており、会長就任をその一環と見る向きがある。
22日には総裁選で支援を受けた旧岸田派議員らと会食し、陣営の結束を確認した。