地球外生命の痕跡探査へ、政府 米国の宇宙望遠鏡計画に参加検討
政府は27日までに、太陽系外で地球に似た惑星や生命の痕跡を探す米国の大型宇宙望遠鏡計画「ハビタブル・ワールズ・オブザーバトリー(HWO)」に参加する方向で検討に入った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)に専門チームを設置しており、2040年代前半とされる望遠鏡の打ち上げに向け、貢献できる技術を検討する。
政府は、HWOは50カ国以上が参加する米主導の月探査「アルテミス計画」のように重要な国際協力になるとみている。欧州宇宙機関(ESA)も興味を示しており、日本も存在感を示したい考えだ。参加すれば観測時間を優先的に使えるため、日本にとって重要な研究機会を確保できる。
HWOは米航空宇宙局(NASA)が21年に打ち上げた「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の後継機。地球から約150万キロ離れた宇宙空間に主鏡口径が6メートル程度の望遠鏡を設置し、赤外線、可視光、紫外線を捉えて太陽系外惑星を見つけるのが目標。地球のように水が液体で存在し、大気に酸素など生命に重要な成分があるかどうかを探る。
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