謎の突起、自力受粉の役割担う 牧野博士発見コオロギランを解明

共同通信 2025年1月30日 16:27
 コオロギランの花。矢印の先が、めしべの先端から伸びる突起=2024年12月、和歌山県田辺市(末次健司神戸大教授提供)
 コオロギランの花。矢印の先が、めしべの先端から伸びる突起=2024年12月、和歌山県田辺市(末次健司神戸大教授提供)

 植物学者の牧野富太郎博士が1889年に発見したラン科の植物「コオロギラン」の花に付いている小さな突起が、昆虫が花粉を運んでくれなくても自力で受粉する役割を担っていることを、神戸大の末次健司教授が突き止めた。発見から130年以上残されていた謎が解けた。

 コオロギランは本州や四国、九州に分布。高さ5センチ程度で、杉林の比較的暗い地面で落ち葉から顔を出すように生えている。光合成だけでなく、共生する菌類からも栄養を得ている。めしべの先端から斜め下向きに伸びる0・5ミリほどの突起が特徴的だが、役割は不明だった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧