バスケB1に初の女性主審 北沢あや子さん「固定観念打破」
昨年12月、バスケットボール男子のプロリーグ、Bリーグ1部に、初の女性主審が誕生した。Bリーグを担当して7季目になる北沢あや子さんだ。地方公務員として働きながら、審判員としても活躍してきた第一人者は「女性だからBリーグの舞台に立てないという固定観念を打破することにつながれば」と話す。
主審デビュー戦が12月11日の広島ドラゴンフライズと長崎ヴェルカの一戦。「ただただ緊張でいっぱいだった」と振り返る。B2やB1副審で経験を積み、ようやく任されたB1主審。「すごくうれしかったし、割り当てをいただいた時は興奮した」という。
小学5年で競技を始め、日本女子体育大でも迷わずバスケ部に入った。100人近い部員を抱える大所帯で「選手にはなれない」と1年の夏に挫折。「コートに立ちたかった」と審判技術を学ぶために部にとどまり、勉強を重ねた。
今季のBリーグ審判員130人のうち、女性は16人。島田慎二チェアマンは「男女の壁をつくる必要はそもそもない。女性レフェリーがどんどん増えていく流れになれば」と歓迎する。