大阪小6女児死亡火災で再審提訴 除斥期間不服と無罪確定の母

大阪市で1995年、小学6年の女児が焼死した火災を巡り、母青木恵子さん(61)は24日、車のガソリン漏れが原因だとしてメーカーのホンダに損害賠償を求めた訴訟で「除斥期間」の経過を理由に敗訴が確定したことを不服として、大阪高裁に再審の訴えを起こした。
青木さんは殺人などの罪で服役し、2016年に再審無罪が確定。その後起こした賠償請求訴訟は21年に敗訴が確定した。再審の訴状では、旧優生保護法を巡る訴訟で最高裁が昨年、除斥期間を適用しないと判断したことを理由に挙げた。
ホンダが捜査機関に対し、車両が火災原因となり得ないと虚偽の申告を行い、冤罪の原因を作ったと指摘。ホンダが除斥期間の主張をすることは「権利の乱用というほかない」として、旧優生保護法の最高裁判決に従い、請求を認めるべきだと主張している。
青木さんは「無罪になった時には除斥期間が過ぎていた」とし「ホンダには責任を認め、娘に謝罪してほしい」と話した。
再審無罪判決は、車から漏れたガソリンが風呂釜の種火に引火した自然発火の可能性を指摘した。
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