「バスで化学テロ」想定し合志市で訓練 サリン事件30年機に熊本県警など

1995年3月20日の地下鉄サリン事件から30年となるのを機に、熊本県警などは23日、化学テロへの対処訓練を合志市の熊本電鉄辻久保営業所で実施した。
4月13日開幕の大阪・関西万博を控えていることもあり、関係機関でテロへの対応を確認しておこうと、熊本北合志署が計画。熊本電鉄や菊池広域連合消防本部などから約110人が参加した。
運行中の路線バスの車内で、容疑者がサリンの入ったビニール袋に穴を開けて逃走したという想定。乗客は車外に避難し、運転手らが警察や消防に通報。防護服を着た機動隊員や消防隊員らが、車内から意識不明の人を助け出したり、採取した検体を鑑定のため運んだりした。
熊本北合志署の岩下桂巳警備課長は「地下鉄サリン事件は30年前のことで、知らない世代もいる。訓練をすることで風化させないようにしたい」と話した。(豊田宏美)
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