中国の巨大ダム建設にインド反発 「下流にリスク」対立火種

共同通信 2025年1月23日 17:52
 ヤルツァンポ川(新華社=共同)
 ヤルツァンポ川(新華社=共同)

 【北京、ニューデリー共同】中国政府はチベット自治区に世界最大級の水力発電ダムを建設する計画を23日までに認可した。ダムの下流に位置するインドは洪水などの災害や安全保障上のリスクがあるとして反発。両国はトランプ米政権による混乱に備えようと、国境問題で悪化した関係の修復に乗り出していたが、ダム問題は友好の機運に水を差し、新たな対立の火種になりかねない。

 中国の習近平国家主席とインドのモディ首相は昨年10月、5年ぶりに首脳会談を行い、両国関係を安定させることで合意。両国高官は12月18日に会談し、関係修復で一致していた。

 ところが12月25日に中国国営通信新華社がダム建設計画の認可を報道。ダムはチベット高原に源流があるヤルツァンポ川に建設する。インド側ではブラマプトラ川と呼ばれる。ダムは2千メートルの高低差を活用。発電能力は中国湖北省にある世界最大の三峡ダムの3倍超とされる。

 中国は温室効果ガス排出量が世界1位。巨大ダムが気候変動対策で「重大な意義を持つ」と新華社電はアピールした。

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