尹大統領を送検、起訴判断へ 韓国弾劾審、前国防相尋問

共同通信 2025年1月23日 19:38
 23日、韓国憲法裁判所の弾劾審判に出廷した尹錫悦大統領=ソウル(共同)
 23日、韓国憲法裁判所の弾劾審判に出廷した尹錫悦大統領=ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は23日、「非常戒厳」宣言を巡る内乱首謀容疑で逮捕した尹錫悦大統領を送検した。高捜庁には今回の捜査で起訴権がなく、検察が2月上旬に判断する見通し。尹氏が取り調べを拒否し捜査は難航しており、検察の判断を仰ぐため当初予定より早く送検した。

 一方、憲法裁判所は23日、尹氏の弾劾審判で、戒厳令を尹氏に進言したとされる金龍顕前国防相(内乱罪で起訴)の証人尋問を行った。尹氏も出廷した。金被告は、戒厳令に関し首都圏の軍部隊を全て動員すべきだと提案したが「尹氏は少数兵力だけを投入するよう指示した」と強調。国会封鎖の意図はなかったとする尹氏側の主張に沿う発言を繰り返した。

 金被告は政治活動などを禁じた布告令の草案を自身が作成したことを認め、尹氏が内容を問題視しなかったと明かした。尋問に加わった尹氏は、布告令は形式的なもので、あえて手を加えなかったと説明した。

 弾劾審判では、戒厳令の違法性を検討し、尹氏の罷免の是非を判断する。今回が第4回弁論で、尹氏の出廷は21日に続き2回目。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧