中国の邦人切り付けで死刑判決 「極めて悪質」、蘇州の裁判所

共同通信 2025年1月23日 19:15
 蘇州市中級人民法院を出る在上海日本総領事館の車(中央)=23日、中国江蘇省蘇州市(共同)
 蘇州市中級人民法院を出る在上海日本総領事館の車(中央)=23日、中国江蘇省蘇州市(共同)

 【蘇州共同】中国江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人母子らが切り付けられ中国人女性が死亡した事件で、同市中級人民法院(地裁)は23日、中国人の無職周加勝被告(52)に故意殺人罪で死刑を言い渡した。日本外務省が明らかにした。判決は、借金苦が動機の「極めて悪質」な犯行だと指摘した。

 中国側は昨年、被告は「法によって正しく処分される」と日本側に説明していた。中国は日本との関係改善へ動いており、対中感情の悪化は防ぎたい意向とみられる。

 事件では日本人学校のスクールバスを停留所で待っていた30代女性と未就学の男児が負傷。男を止めようとしたバス案内係の中国人女性、胡友平さん=当時(54)=が刺されて死亡した。

 判決は、被告が「借金苦から生きているのが嫌になり、子どもを含む3人を殺傷した。犯行は極めて悪質で社会的影響が重大だ」と認定した。被告は安徽省から来て犯行に及んだ。

 被告は現場で拘束されて11月29日に起訴された。今月9日の初公判も23日の判決公判も日本の報道陣には公開されなかった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧