荷待ち・荷役、横ばい3時間 トラック運送、改善途上
物流の「2024年問題」を契機としたトラック運転手の労働環境改善は道半ばだ。国土交通省が19日までに発表した24年度の調査結果によると、長時間労働の原因とされる荷待ちや荷役の時間は、1回の運送当たり平均3時間2分。前回20年度調査の3時間3分から横ばいで、国が目標とする「2時間以内」とは大きな隔たりがある。
荷待ちは倉庫などの配送拠点で順番を待つ時間で、荷役は荷物の積み降ろしなどにかかる時間。短縮にはトラック到着時刻の予約システム導入や荷物を載せるパレット(荷役台)の規格統一など生産性向上策のほか、荷主側の理解と協力が不可欠となる。調査結果はこれらが十分に浸透していないことを示している。
運送1回当たりの運転手の拘束時間は平均11時間46分で、20年度より40分短縮した。荷待ちや荷役が横ばいの一方、運転時間が49分減り5時間54分となったのが大きい。24年4月に始まった残業規制などの影響とみられる。休憩時間は4分減り1時間54分となった。
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