25年世界成長率3・3% IMF、日本1・1%
【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は17日公表の世界経済見通しで、2025年の世界全体の実質成長率を3・3%とし、24年10月時点から0・1ポイント上方修正した。想定を上回る米経済の好調さを反映した。日本の25年成長率は1・1%で据え置いた。トランプ次期米大統領の経済政策による影響は考慮しなかった。
チーフエコノミストのグランシャ氏は、トランプ氏が減税延長などの政策を実行すれば、短期的に米経済がさらに伸びて他国との差が広がると指摘。中期的には関税強化で「世界全体が下振れする可能性がある」とも分析した。
世界全体の26年も3・3%とした。00~19年の平均3・7%を下回るものの「低調ではあるが、安定を維持する」と評価した。日本は0・8%に落ち込むとの見方を維持した。
米国の25年成長率は2・7%で、前回見通しから0・5ポイント引き上げた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げなどを背景に需要が堅調だと説明。26年は2・1%とし、0・1ポイント上げた。