水産庁、ブリ漁獲枠設定へ 10万1千トン、4月から
水産庁は17日、水産物の取り過ぎを防ぐため、ブリに漁獲量の上限となる漁獲枠を新たに設定する方針を示した。全国で年間計10万1千トンとし、4月にも実施する。ここ数年の漁獲量は漁獲枠を下回っており、当面の国内流通量や漁に与える影響は限定的としている。
東京都内で開いた漁業関係者らとの意見交換会で当初案を示した。2月中旬に開催予定の水産政策審議会の分科会を経て正式決定する。
案によると、漁獲量の管理期間は主要な漁期に応じ、4月1日から翌年3月末と7月1日から翌年6月末の二つに分ける。水産庁は資源管理を徹底し、将来的な水産業の成長につなげる取り組みを進めている。