CAが運航再考を提言 日航、飲酒機長の出発前に

共同通信 2025年1月16日 21:47

 日航の国際線で昨年12月、乗務前日に飲酒した機長と副機長(いずれも当時)からアルコールが検出され出発が遅れた問題で、出発前に体調不良を訴えた機長らの様子を見た客室乗務員(CA)が、運航を再考するよう会社側に提言していたことが16日、同社への取材で分かった。整備士も運航に懸念を示していたという。

 同社は、時間が経過してアルコールが検出されなくなったことなどから「誤検知」と判断。提言を採用せず、機長らが乗務した便を約3時間遅れで出発させた。

 日航によると、昨年12月1日のオーストラリア・メルボルン発成田行き便の出発前、自主検査でアルコールが検出された副機長は大量の水を飲んだとみられ、乗員との打ち合わせの際に水を嘔吐した。機長も腹痛を訴え遅れて出勤し、不審に思ったCAが、現地の空港所長らに運航を再考するよう提言したという。

 だが、副機長が検査を繰り返すと最終的にアルコールが検出されなくなり、機長も産業医との面談で体調に問題はないとされたため、本社は乗務可能だと判断した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧