硫黄島で都主催の戦没者追悼式 遺族ら激戦地で惨禍継承を決意
太平洋戦争で激戦地となった硫黄島(東京都小笠原村)の慰霊施設「鎮魂の丘」で16日、都主催の戦没者追悼式が開かれた。遺族らは戦後80年の節目に、戦争がもたらす惨禍や平和の尊さを伝えていくと改めて誓った。
映画「硫黄島からの手紙」の題材になった栗林忠道中将の孫、快枝さん(65)が遺族代表として「深い悲しみだけを残す戦争を絶対に繰り返さないために、事実を風化させないよう、後世に正しく伝えていかなければならない」と述べた。
式典は1983年に始まり42回目。硫黄島では太平洋戦争末期の45年2月、米軍が上陸し1カ月の激戦となり日本兵約2万1900人、米兵約7千人が死亡したとされる。
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