トランプ氏の「提案待つ」 ウクライナ巡りロシア外相

共同通信 2025年1月14日 22:35

 【モスクワ共同】ロシアのラブロフ外相は14日、2月で丸3年となるロシアによるウクライナ侵攻に関連し、問題解決に意欲を見せるトランプ米次期大統領からの「具体的な提案を待つ」と述べた。モスクワの外務省で行われた年始恒例の記者会見で語った。

 ラブロフ氏は「トランプ氏は大統領就任後にウクライナ問題に関する最終的な立場を固める。われわれはそれを検討する」と表明した。トランプ氏について、北大西洋条約機構(NATO)が東方に拡大しないとロシアに「うそをついた」ことを認めた米欧指導者で初めての人物だと評した。

 日本との関係については、侵攻開始後に日本が米欧の対ロ制裁に加わり「定期的なものも含めてほとんど全ての対話が日本側の主導でなくなった」と強調。その上で、日本側からは平和条約締結交渉や北方四島のビザなし交流の再開に関する対話の用意があるとのシグナルを受けているとし、立場が一貫していないと主張した。

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