火星の石、日本館で展示 小惑星から持ち帰った砂も
政府は14日、2025年大阪・関西万博の目玉となる世界最大級の火星隕石「火星の石」を、日本館で展示すると発表した。入場者が隕石のかけらに触れられるコーナーも設置。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」が小惑星イトカワ、りゅうぐうから持ち帰った砂も展示する。
国立極地研究所が保管する火星の石は00年に日本の観測隊が南極で発見し、広く一般公開するのは初めて。
幅29センチ、奥行き16センチ、高さ17・5センチで、ラグビーボールほどの大きさ。重さは12・7キログラムで、かつて火星に水が存在したことを示す粘土鉱物が含まれており、科学的に貴重な試料だという。