軽井沢スキーバス事故9年 運行社長は禁錮刑に控訴
長野県軽井沢町で大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負った2016年のスキーバス転落事故は15日、発生から9年を迎えた。長野地裁は23年6月、業務上過失致死傷罪で運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(63)と当時の運行管理者にそれぞれ禁錮3年と同4年の判決を言い渡し、2人は控訴している。
事故は16年1月15日午前1時50分ごろ発生。国道18号碓氷バイパス下り車線で、スキーツアーの大型バスが崖下に転落し、大学生13人と運転手2人が死亡、乗客26人が重軽傷を負った。
国土交通省が委託した事故調査委員会は17年、下り坂でほとんどブレーキを使わなかったため加速し、コントロールを失ったことを原因に挙げ、技能不十分な運転手に指導や教育をしなかったと会社側のずさんな管理体制を指摘した。