フィリピン経済水域に巨大中国船 「違法に巡回」と非難
【マニラ共同】フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官は14日、記者会見し、自国の排他的経済水域(EEZ)内にあるルソン島サンバレス州の60~90カイリ(約110~170キロ)沖の南シナ海で、中国海警局の巨大船が「違法な巡回」を始めたと非難した。中国が一方的に同海域の権益を主張し、とどまり続ける恐れがあるとみて強く反発している。
共に会見した国家安全保障会議のマラヤ次長は、中国海警局が同礁周辺だけでなく、フィリピン本土により近い海域に「モンスター船」との異名を持つ全長165mの巨大な船を派遣し、行動を激化させたと批判。「フィリピンの漁業者をおじけづかせる」のが狙いだと分析した。