人気の美瑛、シラカバ並木を伐採 北海道、観光公害問題も一因
北海道美瑛町の広大な丘陵地帯にぽつんと立つ「セブンスターの木」近くにあり、ともに観光客に人気のシラカバ並木が14日、町の了承を得た関係者により伐採された。周辺の畑に勝手に立ち入って写真を撮る人が相次ぐなど「オーバーツーリズム(観光公害)」の問題が一因で、町の担当者は「農業と観光のバランスをとる必要がある」と理解を求めている。
町などによると、シラカバ並木は地元の農事組合法人の畑と町道の中間地点にあり、約30年前に植樹された。路上駐車や畑への無断立ち入りが相次ぎ、駐車場の拡大や看板の設置など対策を取ってきたが、効果は限定的だった。シラカバの陰になった作物の生育が悪くなり、枝が邪魔で畑に農機を入れづらいこともあり、法人を含む周辺住民が町に相談し、伐採に踏み切った。
美瑛町の2023年度の観光客は約240万人で、14日もシラカバ並木目当ての観光客が訪れていた。韓国出身で、大阪府でワーキングホリデー中のキム・ボングンさん(23)は「交流サイト(SNS)で見て来たが伐採されていて残念」と話した。
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