ミャンマーで介護人材育成 北海道の学園、20日から
介護業界の人手不足を解消しようと、北海道室蘭市の学校法人「北斗文化学園」は20日から、ミャンマーで日本の介護の基礎を学べる講座を開設する。同国で介護人材を育成して日本に来てもらう試みで「地域の介護現場を支えることができれば」と意気込む。学園によると、海外での育成の取り組みは全国初。
開設するのは排せつや入浴など体に触れる介護に必要な「介護職員初任者研修」の講座。研修生は合同会社machito(マチト、千歳市)が最大都市ヤンゴンで運営する日本語学校で約1カ月の出前講座を受け、「特定技能1号」の在留資格で日本に入国。北海道で約1カ月学んで残りの研修を修了し、主に道内で働く流れだ。
マチトが募る雇用元の企業が受講費や渡航費を全額負担。研修生がこれらの企業で継続就労すれば返済が免除される。
海外からの介護人材受け入れルートは経済連携協定(EPA)や在留資格「介護」などがあるが、いずれも入国後に介護施設で働いたりしながら資格取得や技術習得を目指す仕組みだ。