カーター氏と最後の別れ 元米大統領、首都で国葬
【ワシントン共同】昨年12月29日に100歳で死去したジミー・カーター元米大統領の国葬が9日、首都のワシントン大聖堂で営まれた。バイデン大統領は弔辞で、人権外交でノーベル平和賞を受賞したカーター氏を「世界に奉仕した」とたたえた。国民は純朴な人柄で親しまれたカーター氏に最後の別れを告げた。
長年の親交があったバイデン氏は「人格の強さは肩書や権力よりも価値があることをカーター氏から学んだ」と語り「私たちは最大の罪である権力の乱用に立ち向かう義務がある」と強調。強権的な姿勢を見せるトランプ次期大統領を暗に批判した。
クリントン、ブッシュ(子)、オバマ各元大統領のほか、トランプ氏が参列した。菅義偉元首相とカナダのトルドー首相らも出席した。
カーター氏は南部ジョージア州の自宅敷地で、妻ロザリンさん=2023年死去=の隣に埋葬される。
1976年大統領選でカーター氏に敗れた共和党フォード大統領=2006年死去=と、カーター氏の副大統領を務めたモンデール氏=21年死去=が生前にしたためた弔辞も読み上げられた。
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