ロサンゼルス山火事「過去最悪」 鎮圧見通せず、死者7人に
【ロサンゼルス共同】米カリフォルニア州ロサンゼルスや周辺で7日以降に起きた山火事は9日も燃え続け、バイデン大統領は「州の歴史で最悪の山火事だ」と述べた。米メディアは死者が7人となったと報道。被害が激しい地域で鎮圧の兆しは見えず、警察は「死者が増える」と表明した。地元紙によると、住宅など9千棟以上が損壊し、13万人以上が避難命令の対象になった。被害は拡大の一途だ。
ホワイトハウスで対策会議を開いたバイデン氏はロサンゼルスの人々が「悪夢のような日々を過ごしている」とし、連邦政府が全力で被災地支援に当たると述べた。山火事拡大の原因になった強風が来週まで続く可能性があるとして、警戒を呼びかけた。
日本外務省によると、ロサンゼルスを中心とする都市圏には、2023年時点で邦人約6万4千人が居住しており、海外の都市の中で最も多い。
山火事は少なくとも5カ所で発生。ロサンゼルス西部の高級住宅街パシフィックパリセーズや北部近郊アルタデナ周辺で発生した火災は約132平方キロを焼き、全焼失面積の大部分を占める。