ガザでまた赤ちゃん凍死 1週間で5人目
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は29日、生後20日の赤ちゃんが凍死したと発表した。パレスチナ通信によると、赤ちゃんの凍死は1週間足らずで5人目。イスラエル軍のガザ攻撃が続く中、冬の寒さにもかかわらずテントでの避難生活を強いられる住民は多い。イスラエル軍が支援物資の搬入を制限しており、人道危機が一層深刻化している。
ガザ保健当局によると、死亡した赤ちゃんは双子で、もう1人は病院で治療を受けている。イスラエル軍は28日、ガザ北部ベイトラヒヤにあるカマルアドワン病院で240人以上の「テロリスト」を拘束し、作戦を終了したと発表した。世界保健機関(WHO)は「北部にあった最後の主要病院の機能が停止し、地域に残る7万5千人の命が危険にさらされている」と訴えた。
WHOによると、カマルアドワン病院周辺ではこの1週間で、医療従事者5人を含む50人が死亡した。イスラエル軍はハマスが病院を指揮所として利用していたと主張し、病院長も拘束。パレスチナ通信などは軍が病院に放火したと伝えた。