JR九州、日韓航路から撤退 浸水高速船の補強が困難で

共同通信 2024年12月23日 17:47
 博多港に停泊するJR九州高速船の「クイーンビートル」=10月、福岡市
 博多港に停泊するJR九州高速船の「クイーンビートル」=10月、福岡市
 記者会見するJR九州の古宮洋二社長=23日午後、福岡市
 記者会見するJR九州の古宮洋二社長=23日午後、福岡市

 JR九州高速船が博多と韓国・釜山を結ぶ高速船クイーンビートルの浸水を隠して運航を続けた事件で、親会社のJR九州は23日、運航再開を断念し、日韓航路から撤退すると発表した。再び浸水が起きないように船体を補強するのは困難で、安全が担保できないと判断した。JR九州発足直後の1991年から続く事業は不祥事を契機に歴史に幕を下ろす。

 JR九州の古宮洋二社長は福岡市で記者会見し「残念だが撤退せざるを得ない。運航再開を期待していたお客さまにおわび申し上げたい」と謝罪した。

 これまでは運航再開を目指す方針を度々示してきたが、浸水の原因となったアルミ合金製の船首の強度を高めるのは技術的に難しいと判明。九州と韓国を結ぶ交通手段で、格安航空会社(LCC)との競争が激化していたことも背景にあった。

 古宮氏は会見で、自身の進退を含めた処分について問われると「(11月に公表している)以上の処分はない」と明言した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧