市民協力で小惑星発見 漫画「恋アス」から命名

共同通信 2024年12月11日 17:43
 すばる望遠鏡で観測した小惑星「Ao」の画像。赤い丸で囲まれた天体(COIASのホームページより)
 すばる望遠鏡で観測した小惑星「Ao」の画像。赤い丸で囲まれた天体(COIASのホームページより)

 すばる望遠鏡で撮影した画像から未発見の天体を探す市民参加プロジェクト「COIAS(コイアス)」で、三つの小惑星を発見した。一つは、高校生が小惑星を探す漫画・アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」の主人公名から「Ao(あお)」という名前を発見者らが提案し、9月に国際天文学連合(IAU)が認めた。

 他の二つも11月、作者名の「Quro」、舞台の星咲高校から「Hoshizaki」になった。

 三つの小惑星は火星と木星の間にある小惑星帯にある。プロジェクト名は、恋する小惑星の略称「恋アス」が由来。星咲高校の地学部を舞台に、主人公の真中あおが小惑星に「あお」と名付けることを夢見る設定だ。

 コイアスはNPO法人「日本スペースガード協会」や会津大(福島県会津若松市)が開発したウェブアプリを使い、米国のハワイ島にあるすばる望遠鏡で観測した膨大な画像から直径数百メートル程度の暗く、小さな天体を探し出す。市民と研究者の協力で、これまで18万個以上の新天体候補を報告しており、市民天文学の好事例となっている。

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