マイナ保険証受診に不安と期待 「情報漏えい心配」「便利だ」

共同通信 2024年12月2日 18:49
 「マイナ保険証」を基本とする体制に移行し、医療機関に掲示されたマイナカードの利用を促す厚労省のポスター=2日午後、東京都新宿区
 「マイナ保険証」を基本とする体制に移行し、医療機関に掲示されたマイナカードの利用を促す厚労省のポスター=2日午後、東京都新宿区

 従来型の健康保険証の新規発行が停止された2日、各地の医療機関では「マイナ保険証」を使って受診する患者の姿はまばらだった。「情報が漏えいしないか心配」「紙の健康保険証を持ち歩かずに済む」。患者の間では、プライバシー保護への不安と、デジタル化に対する期待が交錯した。

 福岡市博多区の「千代診療所」では、従来型を使う患者がほとんどだった。市内の女性(70)は「マイナンバーにひも付けされると、個人情報が漏れそうで怖いので、マイナ保険証を利用していない」と語った。

 東京都新宿区で内科などを担う「ナビタスクリニック新宿」では、埼玉県越谷市の会社員友常敦貴さん(35)が初めてマイナ保険証を利用し「スムーズに顔認証ができた」とほっとした様子。

 一方、高齢者施設からは戸惑いの声も。宮城県松島町の「松島長松苑」では、入所者からマイナ保険証を預からない運用にしている。税や年金など多くの情報が結び付いており、紛失時のリスクがあるためだ。東浩施設長は「安全に管理する体制を整えるには課題が多い」と訴えた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「医療」記事一覧