ソウル市、被爆教育に意欲 「まず教師らに実態知らせたい」

共同通信 2024年11月20日 18:25
 韓国原爆被害者協会の鄭源述会長(左から2人目)、被爆2世の李太宰さん(同3人目)らと面会するソウル市の鄭根埴・教育監(右端)=20日、ソウル(共同)
 韓国原爆被害者協会の鄭源述会長(左から2人目)、被爆2世の李太宰さん(同3人目)らと面会するソウル市の鄭根埴・教育監(右端)=20日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】ノーベル平和賞受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の授賞式に参加予定の韓国の被爆者らが20日、ソウル市の教育政策を統括する鄭根埴・教育監と面会した。韓国の教科書に韓国人被爆者の記述はほぼない。鄭教育監は面会後の共同通信の取材に、若い生徒たちに歴史を伝えるため、まずは教師らに被爆の実態などを知らせたいと意欲を示した。

 広島と長崎への原爆投下では計約4万人の朝鮮半島出身者が死亡したとの推計があるが、鄭教育監は、大半の韓国の市民は事実さえ知らないと指摘。「教師らが歴史的知識を共有し、どのように平和教育をするか討論しなければいけない」と語った。

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