天草産デコポン、甘み良し JA本渡五和が収穫祭
天草地方特産のデコポン(不知火)の出荷を前に、天草市のJA本渡五和は12日、同市五和町で収穫祭を開いた。収穫は20日ごろから始まり、12月2日の初売りに合わせて主に関東、関西方面へ出荷される。
JA本渡五和によると、管内では133戸が50・2ヘクタールで栽培している。うち14戸が高値で取引されるハウスでの加温栽培。今年も糖度や品質は良好という。一方、夏の高温や降水量の減少で日焼けや劣化があり、収穫量は昨年比2~3割減の500トン(うち加温栽培75トン)となる見込み。
収穫祭は福田賢二さん(75)のハウスであり、生産者ら約40人が出席。収穫の無事を祈った後、果実を摘み取った。福田さんの代理で出席した弟の誠さん(70)は「異常気象で生育が難しくなっているが、例年通りおいしいデコポンに育った」と話した。(鬼束実里)
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