スマホゲームで防災学ぶ 熊本市健軍を舞台に救助と避難 県職員ら開発

熊本日日新聞 2024年11月6日 19:14
一帯が「ひなんチャレンジ」の舞台となる健軍商店街=24日、熊本市東区
一帯が「ひなんチャレンジ」の舞台となる健軍商店街=24日、熊本市東区
「ひなんチャレンジ」を製作した黒瀬琢也さん(左)と山田浩三さん=24日、熊本市東区
「ひなんチャレンジ」を製作した黒瀬琢也さん(左)と山田浩三さん=24日、熊本市東区

 スマートフォンの位置情報を使い、その場に合った音声が聞けるアプリゲーム「Locatone(ロケトーン)」に、熊本市東区健軍を舞台に防災を学ぶ「ひなんチャレンジ」が登場した。最大震度7の地震が発生した設定で、地図に沿って困っている人を助けながら避難所を目指す。

 企画したのは、熊本県職員の黒瀬琢也さん(53)。熊本地震で避難者を支援し、講演などで地震の教訓を伝えてきた経験から、ゲーム化を思い付いた。熊本市でDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成などを手がける会社を営む、山田浩三さん(58)が協力。2人は「日頃から防災について考えてほしい」と話す。

 ゲームは「健軍四ツ角」バス停がスタート地点。避難所までの道中には、けが人や消火活動に励む人が点在。コース上で出会った人からもらったハンカチやバケツなどを使って助けると、お礼に星がもらえる。星の数が多いほど、ゴール時の評価が高くなる。

 黒瀬さんは「助け合いの大切さを感じてもらいたい。他の場所でもゲームを作り、熊本全体に防災の意識を広げたい」と話した。アプリは無料でダウンロードできる。(諌山美羽)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
防災くまもと