「世界津波の日 高校生サミット」熊本市で開幕 国内外の高校生500人超参加、防災テーマに意見交換 24日まで
世界の高校生たちが自然災害の脅威や防災について意見を交わす「世界津波の日 高校生サミット」が23日、熊本市中央区の熊本城ホールで始まった。国内78校の約310人と海外43カ国・地域の約210人が、地震や豪雨を経験した熊本で命を守る対策と創造的復興を考える。24日まで。
テーマは「熊本の教訓を世界へ、そして未来へ」。開会式では、議長の熊本高2年の河合智彩さんと副議長の九州学院高2年の渡辺樹李亜さんが「世界各地で自然災害が発生する中、高校生が議論するサミットは意義深い。成功に向けて力を合わせる」と宣言した。木村敬知事は「たくさんの気付きを得て、将来各国の防災リーダーとなることを願っている」と述べた。
高校生たちは防災、減災、復興の3テーマで15グループに分かれ、各国で起きた災害の実例や必要な対応を英語で発表した後、行動計画を考えた。減災をテーマに議論した熊本高2年の和田桃佳さんは「各国の考えや文化を知ることができた。どの国も災害に真剣に向きあっていることが分かった」と話した。
サミットは、国連総会で採択された11月5日の「世界津波の日」に合わせて2016年の高知県を皮切りに全国各地で開かれ、熊本県での開催は初めて。県、熊本市と両教育委員会の主催。(上野史央里)
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