取り調べデータ提出決定「当然」 国賠請求訴訟で元社長の弁護団

共同通信 2024年10月17日 20:33
 最高裁決定を受け、記者会見する山岸忍氏の弁護団の中村和洋弁護士(左)=17日午後、大阪市
 最高裁決定を受け、記者会見する山岸忍氏の弁護団の中村和洋弁護士(左)=17日午後、大阪市

 大阪地検特捜部に逮捕、起訴され無罪が確定した不動産会社元社長・山岸忍氏(61)の弁護団は17日、国家賠償請求訴訟への取り調べ録音・録画データ提出を巡る最高裁決定を受けて大阪市内で記者会見した。中村和洋弁護士は「素晴らしい決定。取り調べの違法が問題となった訴訟で、認められるのは当然だ」と評価した。

 地裁がデータの証拠提出を命じる決定を出したのは昨年9月。中村弁護士は最高裁決定について「刑事公判に出されていない証拠で、画期的な判断」とした一方で「当たり前のことに、ここまで時間と手間がかかるのは課題がある」とも指摘した。

 弁護団によると、今後2カ月以内に検察側から大阪地裁にデータが提出される。山岸氏側は検事が机をたたき「検察なめんなよ」などと責める様子が記録された部分を証拠請求し、期日を追加して法廷で上映するよう地裁に求めるとした。

 地裁はこれまでに、国の損害賠償責任の有無を中間判決で示す方針を示しており、仮に責任が認められれば、賠償額を決めるための審理に移る。

 

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧