熊本県職員の時差出勤、交通量減少に「効果あり」 県が保田窪北交差点の速報値公表
熊本都市圏の渋滞解消を目的に熊本県と熊本市が合同で取り組んだ時差出勤について、木村敬知事は10日、熊本市の主要交差点で朝の通勤時間帯に車の交通量が減ったとする調査結果の速報値を公表した。
県は9月2~30日に職員の在宅勤務や時差出勤を奨励。交通量のピークとなる午前7時半~8時半を避けて移動するよう促した。期間中、県と市で1日平均約4千人が参加した。
県は9月6日、渋滞発生ポイントとなっている熊本市の保田窪北交差点で車の交通量を調査。23年の同時期と比較したところ、午前6時台では4・0%増加した一方、午前8時台は3・0%減、午前7時半~8時半では1・8%減った。
県と熊本市は10月以降も時差出勤や在宅勤務の取り組みを継続する。熊本都市圏で渋滞箇所がある合志市と菊陽、大津、益城、嘉島の4町にも職員の時差出勤などへの協力を要請したという。
木村知事は定例記者会見で「一定の効果があった。他の自治体や企業にも協力を呼びかけ、連携して渋滞解消へ取り組んでいきたい」と述べた。(嶋田昇平)
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